20180629 第2回ゼミ活動:最悪の旅
第2回ゼミ活動は、「最悪の旅」について考えるワークショップでした。
5人で案や意見を出しあって、試行錯誤しながら、自分達が思う「最悪な旅」を考えていきました。推敲も繰り返しました。
では、当日のことを詳しく書いていこうと思います。
まず、今回の活動では、例えば「タバコを買いに行くためにコンビニに行く」も1つの旅と考えます。
その時点で選択肢がたくさん増えますね。。
まず、付箋に自分が考える最悪なことを書いていきました。
ここでのポイントは、①単語だけを書かない、②マッキーは太いほうで書く、③付箋(ポストイット)は横に剥がす の3つです。
私は「ひったくりにあう」などを書きました。
正直あまり思いつきませんでした。
つぎに、5人で出しあった最悪なことを組み合わせ、5W1Hに当てはめて「最悪な旅」を考えていきました。
この時点で私の中に「他人に迷惑をかけること」が1番最悪という考えがありました。
中学時代に部活で忘れ物をしてしまい、顧問にブチ切れられて練習が中止になってしまったという私の実体験からきてます(笑)
当時は家に帰ったあと、めちゃくちゃ萎えました。。
少し話が脱線してしまいましたが、結果的に私たちが出した「最悪な旅」の案は、「プレゼンの日に、福岡の地下鉄で、プレゼンの資料を手に持っていたら線路に落として、プレゼンが出来なくなりライバル会社に追い抜かれてしまった」という旅です。
原案は少し違って「資料を落とした」ではなく、「ライバル会社の親友に盗まれた」という過程でした。
ですが、原案が出来た後先生に「もっと最悪に出来ない?」と言われ5分与えられました。
そこで、「盗まれた」だと他人のせいにすることができるので、「落とした」に変えて自分のミスということにして、より最悪度を増しました。
そして出来上がったのが、先ほど書いた旅です。
自分的には納得いく「最悪な旅」を造れたと思いました(最悪の旅に答えはないですが)。
最後に先生から、「自分達が経営コンサルの立場になったとして、その最悪な状況を起こさないようにするサービスやシステムを考えてみて」と言われました。
はじめに私たちが考えたのは、プレゼンの資料を一人だけに持たせ、責任を集中させると危険なので、「資料の共有化・データ化システム」を考えました。
パソコンが主流のこの時代には当たり前すぎて、システムとかではないですね(笑)
それでは、サービス・システムになってないだろうということでもう一度考えました。
なぜプレゼンが出来なくて、ライバル会社に追い抜かれてしまったのか。なぜプレゼンの資料を落としてしまったのか。
下から遡りながら考えてみました。
その結果、私たちは「プレゼンに行く」という行動に目をつけました。
プレゼンに行こうとするから、資料を落としてしまったのです。
家→プレゼンの会場に向かうまでは、何が起こるかわかりません。それこそ資料を落としてしまう可能性もあるし、極端なことを言えば自分が事故にあって亡くなる可能性だってあるわけです。
なので私たちが考えたシステムは、「離れたところにいてもプレゼンができる」システムです。
「スターウォーズ」の一場面に、離れた場所にいる人も自分の姿をホログラミングで写し、1つの会議室で現地(会議室)にいる人たちと一緒に会議してるシーンがあったのですが、そのシーンをヒントに考えました。
今の時代にはSkypeというサービスがありますが、目指すシステムとしてはSkype以上のプレゼンに特化されたシステムです(画面に資料を映像で写すことができる機能など)。
そのシステムがもし実現したら、例えば東京に本社がある会社でも、大阪支社の人も福岡支社のひとも海外支社の人も自分の支社にいながら全体に向けてプレゼンができます。効率的ですし、資料をなくす心配も少ないですね。
まとめ
サービスやシステムを考える上で、大事なことは足し算の発想をやめるです。何をどう思うかが大事です。
最悪な旅を考える時も、小さいことの積み重ね→最悪ではなくて、問題の深さが大事です。問題の深さという点では、私たちの「最悪の旅」は色々詰め込み過ぎてしまったなと思います。
また最悪な旅を考えるときには「うわ〜やっぱりあれ最悪やな〜」という感じで、だんだんと思わせることが最悪に繋がっていきます。
ユーザーへの共感がUXやサービスデザインを考えるときに重要なのです。
それと先生に言われて印象に残ったのは、いいサービスとは「解決策ではなくて、どこが問題でどこがどうなると幸せになるかを示すもの」だそうです。
たしかに解決策よりも幸せにするほうが難しいし、そっちの方を使いたいですね。
今回の自分達が考えた「最悪な旅」をもう一回考え直してみると、①資料を落とした②プレゼンが出来なくなった③ライバル会社に追い抜かれたという3つが足されています。足し算の発想になってしまってますね。
もう一度今回のワークショップをすることがあったら、問題の深さを大事にして、だんだんと最悪と思わせるような旅を考えたいです。