20180706 第3回ゼミ活動:新しい絆創膏のデザインを考える
第3回目のゼミは「新しい絆創膏のデザインを考える」というテーマで活動しました。
今回のゼミでの主な目的は行動を観察することでした。
①行動の観察→②観察したことの分析→③新しいデザインを考える
という手順で行いました。
・新しい絆創膏のデザインを考えるまでの流れ
それでは、新しい絆創膏のデザインを考えるまでにしたことを書いていきます。
私たちが観察したのは、利き腕の右手を怪我して左手だけで絆創膏を貼る人です。
観察対象者には絆創膏を貼るまでの一連の流れを行ってもらい、その時同時に頭に浮かんでること・考えてることを声に出してもらいました(思考発話)。
思考発話の例としては、「この絆創膏の箱ってどっから開けるんだろう〜?」とかです。
観察者は2人で、1人は行動をこと細かく書き出していき、もう1人は発話を書き出していきました(発話を書き出す時は、行動と合わせる)。
私は行動と発話をどちらも観察してみました。
行動を観察した時は、9コしか書き出せませんでした(会社のUXの担当者は絆創膏を貼るまでに20コくらい書き出すそうです)。
また発話を書き出したときは、聞き取りと書き出すを同時にするのに苦戦しました。
行動を観察する時のポイントを書きます
①仮説を捨てる。0・無の状態から見る
②ユーザーが何に困っているかを見る
です。
①では、仮説を捨てないとそれ以外を見なくなってしまうからです。当たり前のこともこと細かく観察します。
②では、見るのはモノじゃないということです。
次に観察したことをポストイットに張り出して分析していきました。
作業ステップ、観察事象、発話や気づきの3つに分けて張り出しました。
こんな感じです。
ユーザーが何に困っているか分析した結果、絆創膏を取り出しづらく剥がすのがめんどくさい&傷口とガーゼを合わせるのに困っているの2つにたどり着きました。
最後に行動観察&分析を経て、新しいデザインの絆創膏を考えました。その結果考えたデザインがこれです。
ポイントはシールのように剥がせることとガーゼの部分が大きいことです。
シールのようにした理由は、剥がしやすくするためとゴミを減らすためです。
ガーゼを大きくしたのは傷口と合わせやすくするためです。
あと、傷口の場所やサイズに対応できるよう長方形と正方形の2種類を作りました。
シールのようなデザインにしたのは、もう1つの班と同じでした。
ですがもう1つの班は絆創膏を貼るまでのステップが多いということに着目したそうです。
私たちは1つ1つに執着しすぎましたが、UXデザインではステップが多いことに着目すべきだったと思います。
作業ステップがあって、事象がなんで起きているのかが大事ですね。
まとめ
新しいデザインを考えるときは、モノから考えないことです。
モノから考えてしまうと、絆創膏の場合だったらタトゥーのようなカッコいい絆創膏やいい匂いの絆創膏などの浅いモノしかできなくなります。
潜在的なニーズ・課題を探るには、行動観察をして行為のエラーを見つけるのです。
今回のゼミでは、行動観察の基本を学べました。